元トラックドライバーからMBAホルダーとなったGLJ英語学院代表が公認する英語教材英語学習を徹底比較するサイトです。
こんにちは。
山本です。
こちらは久々に曇りがちで
時折雨模様でしたが、
たまに雨も良いですね。
さて、本日も引き続き
「英会話上達に挫折する3つの理由」
の続きです。
昨日は次の3つのベースが無ければ、
リスニング・ライティング・リーディング・
スピーキングでいくら訓練しても
あるいは例え留学したって英会話は
身に付かない事をお伝えしました。
1:英文を瞬時に英語のまま理解できる文法力
2:アクティブ化した語彙力
3:一定レベルの発音力
これは至極当たり前の事なのですが、
ここを見落としている方々が過去の自分も
含めて非常に多いのです。
それではそれぞれ3つのベースを
引き上げる方法を教えます。
【英文法レベルの低さに対処する方法?】
最初に英文を瞬時に英語のまま
理解出来る文法力についてです。
英文法という言葉に抵抗がある方は
英文の構造を理解する力と解釈されても結構です。
英文法は言葉を操るルールですから
絶対に必要です。
例えばサッカーにルールが
あるのと同じです。
不特定多数が使う言語ですから
ルールがなければとんでもない
ことになります。
英文法は暗記項目というよりも、
理解力あるいは体得している状態が
必要な項目です。
例えば大学受験生が一時的な
大学入試試験の為に暗記した
膨大な知識量とは裏腹に
実践で英語が使えないのはテストの為の
暗記となっている傾向があるからです。
英文法を使う目的はそれが文字情報であれ
音情報であれ、英文を理解し英文を
作り出す為に他なりません。
そして英文はインプット、アウトプットするに
関わらず常にイメージ化できるレベルに
なければなりません。
イメージ化とは単純に言えば、
英文を日本語訳に介さずそのまま頭から
理解できる力です。
その為には日本語訳にしていたり、
学校英語で習ったような文法用語
(現在完了形や仮定法等)で
いつまでも分析・理解している状況で
あってはなりません。
当然ですが、英文を読む・聞く・書く・話す時に
いちいち、不定詞の副詞的用法などと
分析している暇はありません。
しかしある一定時期までは学校英語で
習った英文法も役立ちます。
実は私はかつて学校英語を
否定している人間でした。
中学・高校と英語を学び、受験英語も経験し、
社会人になってからは、英語の教材も
色々試しましたが中々思うようにいかず、
英会話スクールや留学をしても英語が
どうしても上達出来ませんでした。
今考えれば、自分の中に英語回路なる
基礎能力が無かった事が全ての原因だったのですが、
当時は分かりませんでした。
そして留学から帰国せざるを得ない状況に陥り、
どうしたら良いか模索していた時に
ある韓国人との出会いで道が開けました。
その方の方法を独学で実践してある
一定レベルまで到達しました。
そこが今考えると英語回路が
身についた瞬間だったと思います。
(当時は英語回路という言葉も
使っていませんでしたが)
その当時、独学で実践していた
私の中で学校英語にトライした記憶が
1つも無かったので、
学校英語など使えない、
英語は英語で理解する必要性があると
頑なに信じてきました。
今でもその必要性は変わりませんが、
その習得過程は人によってマチマチだという事を
指導する立場になって分かりました。
例えば、英文をそのまま英語で
理解してもらう為、
更に良い方法は無いかと
模索していたときに出合ったのが
ある先生の書かれた感覚の英文法でした。
これは正に従来の学校英文法の
概念を壊すような内容で、
その先生ご自身も著書で
学校英文法の弊害を説かれています。
私が留学中に身に付けたような
英語を英語で理解する英文法の内容が
言語化されており、素晴らしい!と思い、
それぞれ指導させていただいている方々に
書籍を紹介したり、教えたりしてきましたが、
一部機能したり一部機能しなかったりと
バラバラでした。
もちろん当時は私の指導力不足も
あったかも知れませんが、
原因を色々探るとその場では感覚で
理解した気になるのですが、
腑に落ちる所までどうしても
行かないのです。
そこで私なりにその先生の解説を少し変え、
それをイメージ英文法と位置付けて、
同時に学校英文法も取り入れてみました。
そうするとみるみる実力が上がったのです。
それはなぜかと言いますと、恐らくですが、
左脳的アプローチと右脳的アプローチの両方で
バランスが取れたからだと考えています。
まず論理的・機械的な左脳的アプローチである
学校英文法は知識整理をするのにとても役立ちます。
しかし論理的・機械的アプローチである
学校英文法だけですと、
意訳する人が多くなったり、
文法用語で分析してばかりで英文に対する
反応速度が遅くなったりするケースもあります。
特に口語(会話)に置いてはスピードも求められ、
必ずしも学校英文法のような
正しい英文法が使われるという事はありません。
文法的に正しくない英文が話されると、
学校英文法のアプローチのみで
慣れていない人は途端に理解できなくなります。
逆にイメージ英文法ではどうしても
全ての部分をカバーしきれません。
というよりもカバーはできても、
単純に学校英文法のアプローチ(左脳的な整理)
で考える方が楽だし
スムーズだという箇所も分かりました。
ただし学校英文法でもマニアックな内容や
受験英語に偏り過ぎている内容、
実践英語ではあまり使われないようなものは外します。
そして一定時期まで学校英文法で
知識整理をしてもらい、
その上で感覚的・映像的な
右脳的イメージ英文法を
かぶせていきます。
この順番ですと「アハッ」体験が
起こりやすく、更に記憶にも定着しやすいので
とても効果的でした。
関係ないかもしれませんが、
世の中は真逆のバランスで
成り立っているものがたくさんあります。
男性と女性が結婚する。
ボケとツッコミで漫才をする。
磁石のプラスとマイナス極。
感覚としてはこの真逆のバランスに
近いかも知れません。
こうして英文法あるいは英文の構造を
瞬時に英語で理解できる文法力が身に付きます。
しかしネイティブは文法など知らなくても
英語が出来るから文法は必要ないという方々も
いらっしゃいます。
そう、赤ちゃんのように
英語は学びなさいと。
しかし我々はネイティブではありません。
様々な思慮分別をしてしまう大人です。
例えばリスニングを例に挙げると
幼少の頃に英語圏で暮らしていた
帰国子女のような方やネイティブは、
例え読めなくても(読解できる文法力がなくても)、
聞けたり話せたりするケースがあります。
それは音として英語を幼少時に捉えて、
発展させることが出来たからです。
しかし我々のような非英語圏で生まれ育ち、
しかもそれが英語と最も遠い言語と
言われる日本語圏ですから、
音として英語を幼少時に捉える事は
不可能なわけです。
だからこそ
"英文を後で読めば直ぐに分かるのに、
その場で聞いて分からない"
ケースってありますよね。
読めば、何だこんな簡単な英文を
言っていたのかなどなど。
このケースなら後は英文とスクリプトを繋げて、
リエゾン(繋がる音)などの音確認をして
音に慣れれば、リスニング力は飛躍的に高まります。
プラス、その音を自らプロデュース
できる(発音)と更に高まります。
しかし・・・
"英文をその場で聞けば直ぐに分かるのに、
後で読んで分からない"
ケースってあり得ませんよね。
要するに非英語圏で生まれ育ち、
ある程度の年齢で英会話をマスター
する人にとっては
読めないものは聞いても
分からないという事なのです。
しかも読んでも直ぐに、瞬時に判断出来る
レベルでなければ、聞いても分からない
という事です。
だからリーディングの力が高いと
聞ける力も高くなるのは当たり前の事なのです
(音と繋げるトレーニングをしている必要はあります)。
その最低限読めるという力には英文法が必要で、
しかも左脳的・右脳的アプローチの融合が
とても効果的なのです。
これで英文を日本語で意訳する癖までもが
自然と無くなるようにもなりました。
そして残り2つのベースについてですが、
本日も少し長くなりましたので、
続きはまた明日お届けしますね。
ここまでお読み頂き、
ありがとうございました。
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